【眺めてみれば】#39 大久保原公園のD51型蒸気機関車(松本市笹賀)

半世紀大切に管理美観保つ

大久保工場公園団地の中ほどにある大久保原公園。ここに「デゴイチ」の愛称で親しまれたD51型蒸気機関車がある。見た目の格好良さはもちろん、運転室に入ることもできるため、子どもたちに人気だ。
この車両は中央本線や篠ノ井線などで活躍。ちょうど50年前の1973(昭和48)年11月27日に廃車となり、翌74年11月、公園に設置された。
それにしてもなぜここに?同団地管理組合の記念誌によると、「市かどこからか」設置の依頼があり、管理は国鉄OBがするとのことで、了承したという。現地の案内板からは、教育などに活用したいという市の意思が読み取れる。
10年ほど前から、管理は松本地域シルバー人材センターにバトンタッチ。年4回の塗装や清掃などで美観を保つ。半世紀にわたって大切にし続ける心にも、大きな価値を感じる。