【眺めてみれば】#32 城山公園展望台(松本市)

大がかりな整備で広がった視界

円筒形の展望台のらせん階段を上った先に、松本平の美しい景色が広がる。昨年までは生い茂る木々に遮られていたが、大規模伐採で視界が開け、見渡せるようになった。
展望台は1969(昭和44)年の設置以来、市民や観光客に親しまれている。しかし、近年は10メートル以上に育ったニセアカシアやクヌギなどが邪魔して景色がよく見えず、訪れた人が市に「何とかしてほしい」と訴えることもあったという。
今年1、2月、市は周辺整備を行い30~40本を伐採した。「定期的に剪(せん)定(てい)はしていたが、ここまで大がかりな整備は数年ぶり」と公園緑地課。
北アルプスや市街地の夜景も一望できるようになり、「公園の一角には犬甘(いぬかい)城跡がある。ゆかりの松本城もよく見えます」と担当者。近くにはたくさんの歌碑もある。のんびり出かけてみては─。