絵画などの鑑賞と喫茶が楽しめる「ギャラリー＆カフェ雨の樹」が1月19日、安曇野市穂高有明にオープンした。店主は岡本由紀子さん（54）。昨年9月、施設の都合で惜しまれながら閉店した「カフェギャラリーあづみのコミューンチロル」を運営していた。自分のペースでやりたいことをと、古民家を改築しての再出発だ。
マイペースに好きなことを
建物はチロルの顧客の実家で、築70年の民家。10年ほど空き家になっていたという。6畳の和室2室をギャラリーに、物干し場を喫茶室にした。「古い家を住み続ける、使い続ける」をコンセプトに、木工作家の井崎正治さん（75、愛知県）がリノベーション全体のプロデュースや内装などを担当した。
床板、玄関などできるだけ元の物を生かした。新しく見えるものは持ち込まず、110年前の床板を使った棚など、材料にこだわった。「電気や水道など、できない部分をプロに任せた」と井崎さん。
岡本さんが1人で切り盛りするため、メニューを絞り、セルフサービスを導入した。岡本さんは「作品の良さが伝わる展示になれば。居心地のいい場所なので、訪れた人と一緒に、親しまれるように育てていきたい」と話している。
午前11時～午後5時。水曜定休。展示の入れ替え時は火～木曜が休みになる。2月2～12日、「わきたりえ絵画展」を開催。その後は休業し、3月1日に本格オープンする。TEL0263・31・6678