【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#70 ナズナの薬効

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ春の七草。お正月7日に七草粥を召し上がるのを習慣になさっている方も多いのではないでしょうか。
どれも、とても身近な植物で、ややもするとその生命力の強さから、雑草といわれます。中でも、ナズナ=写真。子どもの頃は、ぺんぺん草と呼んでいた、そう、それです。
今年は、1枚の田んぼを不耕起栽培の実験をするために秋起こしをしていません。その田んぼだけ、ナズナが群生しています。真冬なのに春の息吹を感じさせてくれています。一面の霜にも負けずにけなげに見えます。
雑草扱いされているものに、昔から薬効があって重宝されている植物は多いようですが、その代表がナズナではないでしょうか。水菜のような食感もあり、クレソンのような辛みも少しあって楽しめます。あえ物や、おひたし、天ぷらでもよろしいですね。先日は、おみそ汁に入れました。
昔の人は、その薬効を知っていたのでしょうか。カルシウムはホウレンソウより豊富だといわれ、不足しがちなカリウムや鉄分も多く、がん予防や生活習慣病の改善にもよさそうですね。
私のお嫁さんは、食いしん坊で、お料理をすることが大好きです。ナズナも和風でいただくだけでなくて、ポタージュスープの浮き実にしたり、この前は少し湯がいてごま油と韓国のりであえて食卓に上りました。焼酎のアテに最高でした。お試しあれ!