大町市民スケート大会 6年ぶりの開催

大町市民スケート大会が4日、選手、関係者約50人が参加して市西公園のスケート場で開かれた。暖冬や新型コロナウイルス流行の影響で、開催は6年ぶり。小学生から70代まで約10人が力走した。
1周約110メートルのトラックで、学年や年齢、男女別に50、300、500メートルのレースを行った。始めて間もない小学生が懸命に滑る姿や、一般男子の見事なコーナリングや競り合いに、観客から声援や拍手が盛んに送られた。
男子の小学生50メートルと3年生以下300メートルで優勝した金原旭君(9、大町西小3年)は「スケートを始めたばかりだが、楽しかった」と話した。
例年、同公園運動場に水を入れてリンクを作っているが、近年は気候の影響などで全面結氷せず、滑走するには厳しい状況。このため、今季は、隣接する竈(かまど)神社の樹木の日陰になる部分にだけ薄く水を張って小さめのリンクにしたところ、滑走が可能になった。
大会を主管し、リンク整備に当たる大町市スケートクラブの中村悦夫会長(73)は「思うような広さのリンクではないが、大会ができるのはいいこと。暖冬は恐ろしいが工夫して来年も開きたい」と話した。