気持ち良く千人“汗走”春の松本ランニングフェス

春の松本ランニングフェスティバル2024」(TOYBOX・MGプレス主催、実行委員会主管、信濃毎日新聞社共催)が16日、信州スカイパーク(松本市・塩尻市)で開かれ、早春の日差しの下、千人を超える愛好家が汗を流した。
今回が13回目(20年はコロナ禍で中止)の大会は、10キロとハーフマラソン(21・0975キロ)の2種目に加え、5年ぶりにファミリーの部(約2キロ)が復活した。昨年に引き続き、公園内の陸上競技場が改修工事中のため、やまびこドームを発着点にした。
ハーフマラソン男子の部で1位になった朝日村の金澤拓則(ひろのり)さん(33)は「天気も良く、走りやすいコースで気持ち良かった。設定通り、70分ほどで走れ満足」と笑顔を見せた。

「走る楽しさ」実感

参加者の受付が始まった午前7時ごろのやまびこドーム周辺は底冷えがしたが、徐々に気温が上昇。10キロがスタートする午前8時半には春の日差しが降り注ぎ、走るとちょうど体が温まり、気持ち良く汗をかく天候になった。
実行委員長で長野陸上競技協会理事の白澤聖樹さん(53)は、天候が参加者の満足度に大いに関わるとし、「『絶好』といえるコンディション。北アルプスを見ながら、春の匂いも感じられたのでは」とほっとした表情を見せた。
今大会から危機管理面でグレードアップするため、AED(自動体外式除細動器)を携帯した理学療法士2人が自転車でランナーに伴走。安全を見守った。
その1人、上條記念病院(松本市村井町西2)職員の山川幸祐さん(27)は「無事に終わり、ほっとしている。体に負担の少ない天候だった」と話した。
白澤さんは「危機管理も含め、運営がずさんだと参加者に見抜かれる。次回に向け、今からしっかりと準備したい」と気を引き締めていた。