塩尻・北熊井諏訪社例大祭住民が守る伝統 力合わせてしめ縄作り

稲わら集め、大きな1本に

春の訪れとともに祭りの準備だ。塩尻市片丘・北熊井区の権現常会は、4月6、7日の北熊井諏訪社の例大祭に向け、同神社に奉納するしめ縄を新調した。
3月24、31日のしめ縄作りに、両日とも住民約30人が参加。24日は常会内の農家からもらった稲わらを、昔ながらの「藁選(わらすぐ)り」という農機具で茎だけに選別。ローラーでつぶし、加工しやすくした。
31日は本番のしめ縄作り。市販のわら縄を芯に、準備しておいた稲わらの束を巻き付け、6メートルと4メートルの2本の縄をよった。
しめ縄作りは区内12常会が、毎年持ち回りで実施。区長の中野嘉之さん(71)は「みんなで考えながらやるのが伝統文化の原風景」と、しみじみ語った。権現常会長の小口信治さん(48)は「力を合わせていいしめ縄ができた」とほっとした表情だった。

塩尻市片丘北熊井区の権現常会による、しめ縄作りの様子をカメラで追った。