「かっこいいスノーボーダーに」スノーボードのプロ目指す松川中学1年生・石川颯士さん

ミラノ・コルティナ冬季五輪で日本選手が金メダル4個、銀メダル2個、銅メダル3個を獲得したスノーボード。松川村の松川中学校1年・石川颯士(そうし)さん(13)も大活躍した五輪選手らに憧れ、プロを目指す一人だ。

フリーライドとバンクドスラローム

石川さんが取り組むのは、ゲレンデだけでなく急斜面や深雪、森などさまざまな自然の地形を滑る「フリーライド」と、バンクと呼ばれる半円筒状のカーブが連続するコースを滑り、タイムを競う「バンクドスラローム」の2種目。共に現在は五輪の実施種目ではないが、「将来採用されたら出場したい」と言う。
今季は大きな大会は抽選で外れて出場できなかったが、主に白馬エリアのスキー場で開かれた4連戦の草大会「ちゃんめろフリーライド」に参加。初戦(1月25日、白馬乗鞍温泉スキー場)のルーキー男子部門で2位に入ったり、強風で種目が変更になった2戦目(同31日、白馬八方尾根スキー場)のオープン・ルーキー部門で最上位になったりした。
栂池高原(小谷村)などのスキー場に週2~3回練習に通う。「エア(空中技)を高くして、誰もやっていないようなトリック(技)をやってみたい。かっこいい、すごいと思ってもらえるスノーボーダーになりたい」と意気込む。

父の一将(かずゆき)さん(42)、母の若菜さん(41)に連れられ、2歳でスノーボードを始めた。2022年北京冬季五輪男子ハーフパイプで金メダルに輝いた平野歩夢選手のパフォーマンスを見て「プロを目指したい」「長い時間滑りたい」と、家族とともに山梨県から松川村に移住した。
「ターンができ始めた4、5歳ごろから楽しくなった。楽しいとしか思っていないから、もっともっと滑りたい」
ハーフパイプにも挑戦したが、フリーライドを自身の道に定めた。一筆書きのように美しく滑り降りる中で技を繰り出す競技は「瞬時の判断が大切」(石川さん)という。
もう1種目のバンクドスラロームは「スピードに乗って滑るのが楽しい」。体重が軽いため速度が出にくいのが悩みだが、課題を克服するために食事をしっかり取ったり、4~5㌔を週2~3回、冬場は1回走り込んだり。
強みは体のバランスの良さ。「全身が鍛えられるように」と、突起が付いた壁を登るボルダリングにも取り組み、体の使い方やバランス感覚、柔軟性を養っている。「体の使い方を考えながら登るのが面白い」
中学生のうちに、店や企業などのスポンサーが付く選手になりたいといい、「勉強も頑張って学校と両立させたい」と力を込める。