【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#50 何事も工夫が大事

みなさん、春です。田んぼの水路に水が流れ始めると、呼応したかのように雑草があぜを緑に彩ります。昨年までは雑草に苦しめられていました…と言いたいと思いながら、毎年、真夏の毎日除草していました。今年こそは…と思いながら6年目です。
どこどこでうまく抑草できていると聞けば、「聞いて、知って、見て、会って」の精神で飛んでいきます。土地や時期によって雑草は千差万別で、何が自分の田んぼに適しているのか経験してみなければ分からないところに農業の苦楽を感じます。
私たち日本人は工夫することが得意なようです。少しずつ改善して成果に結びつけていきます(KAIZENという英語もあるくらいです)。少し早く(3月中)代かきをして、一度雑草の根を流しちゃって、田植えまでカラカラに乾かしてみるとか。これは大町市の有機農家さんからヒントをもらいました。
今年は、このやり方と、ハタケホットケ(塩尻市大門八番町)が開発したミズニゴールで雑草対策してみます。合鴨(あいがも)農法のいいとこ取り、お掃除ロボット「ルンバ」の田んぼ版です。今世紀最大の発明だと思います。だって、除草剤を全く使わずに、人がいなくても、GPS機能搭載で初期除草をしてくれます。人にも環境にも優しい技術革新です。
いろいろな工夫でお米がオーガニックになるといいですよね。私も身近なところから「工夫」してみます。