ネット上仮想空間で「子育て広場」―ままのてつなご@信州

アバターで会話つながる安心感

県内の子育て中の母親らでつくる「ゆめサポママ@ながの」が運営するオンラインの子育てサロン「ままのてつなご@信州」は10月、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した「子育て広場」を立ち上げました。女性限定で24時間いつでも利用でき、「仕事や家事、育児などに奮闘する方たちが、ふらりと寄ってほしい」と願っています。
長野県の自然などをイメージしたメタバース内には、テーブルやいすなどがあり、参加者はアバター(分身)になって訪れ、同じ空間にいる人と会話ができます。
小澤多恵子さん(塩尻市)は、使い方が分からなかったものの初めて入室してみました。すぐに、その場にいた人から声をかけられてびっくり。「かわいらしい画面を見ながら数人の方と話しました。使い方を教わったり、できることをお聞きしたり。メタバースでこんなこともできそうだよねといった話もして楽しめました」
運営スタッフの竹尾千束(ちづか)さん(松本市)は、子育て中のママや在宅ワークをしている女性だけでなく、目的がなくてもぶらりと訪れてほしいと言います。
「私の場合は、落ち込んだり嫌なことがあったりした時に『誰かと話す』とストレス解消になります。メタバースでおしゃべりする、おいしいお店やイベントなどの情報交換をするといった感じで気軽に利用してもらえればうれしいです」
24時間いつでも誰かとつながれる、話せる場があるだけで安心できるのではといい、「対面だとなかなか初めての人と話すきっかけがないけれど、メタバースだと初対面でも話が弾むのが不思議です。話すことが苦手な人は、その場にいて話を聞くだけでも楽しめると思います」。

同サロンは2021年10月、「孤独な子育て(孤育て)」が増えている中、心のよりどころとなるような場所をつくりたいとスタートしました。ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、月・水・金曜午前10~11時に、親子で参加できる触れ合い遊び、キッズヨガ、料理教室などさまざまな企画を行っています。
メタバース子育て広場は、「大勢の親子に参加してもらう中、もっと気軽に、自分の好きなタイミングでさまざまな地域や幅広い世代の女性同士で交流できたら」という思いで制作を構想。県の地域発元気づくり支援金事業に応募して採択されました。
ゆめサポママ@ながの共同代表の森田舞さんは「自宅にいながら気軽にアイコンで参加できるので、部屋着でもすっぴんでも室内に洗濯物がかかっていてもOK。ママ向けのメタバースはまだ前例が少ないですが、県内のママ同士の出会いや情報交換の場になればうれしいです」。

参加無料(事前登録が必要)。詳細は公式ライン。月~金曜(祝日を除く)午前5時半から10分間、今日の過ごし方を考える時間「朝活@メタバース」を開催中。

【メタバース】インターネット上に構成される3次元の「仮想空間」。アバターと呼ばれる自分の分身を介して入室できる。ゲームだけでなく、ビジネスシーンやオンラインコミュニティーの場などでの活用も増えている。