高校生起業家教育プログラム報告会 課題解決アイデア発表

塩尻市が主催する高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」の報告会が1月28日、市の起業家支援施設「スナバ」(大門八番町)で開かれる。タンパク質不足の解消を目的にした、手軽に食べられる昆虫食づくり、自身の感動体験を基にした、木曽の自然をPRするイベントなど、6組の高校生が考案した事業を発表する。
4年目のプログラムには、市内外の生徒14人が参加。昨年10月から4カ月かけ、地域課題の解決策などのアイデアを練り、仮説を立て検証を繰り返した。本年度は新たに、地域住民が高校生の活動資金を援助する取り組みもあった。
地域に移住してきた技能実習生などの外国人と、住民の交流を促す事業を考えた松本県ケ丘高校1年の寺川六空(ろく)さん(16)は「プログラムを通じて社会人などとつながり、視野が広がった。事業を進める一歩として発表し、今後は多国籍の人たちの交流会を発信するLINE(ライン)グループをつくりたい」。
スナバのスタッフでプログラムの“伴走者”という岩佐岳仙さん(本紙「風のおと」筆者)は「生徒のアイデアを多くの人に知ってもらい、地域で若い人を応援する土壌が広がれば」と期待する。
発表会は午後2~5時半。オンラインでも配信する。参加申し込み、問い合わせはスナバのホームページから。