クラス替え前に思い出を―筑摩小4年2組が“秘密基地”

「全校児童の外遊びの拠点にして」

松本市の筑摩小学校4年2組(31人)は、「4月のクラス替え前に思い出になるものをみんなで作りたい」と、校庭の一角に木造の“秘密基地”を完成させた。
幅4メートル、奥行き2メートル、高さ2・5メートルほどの小屋風建物。DIYが趣味の担任、北野剛史教諭(39)の助言を受けながら、総合学習の時間を活用して昨年9月から作り始めた。
児童は3、4年生の図工の授業で経験した木工制作の経験を生かし、部材の寸法を測り、のこぎりで切り、インパクトドライバーでビスを打った。壁の一部は白いしっくい風にした。
土台を作る際に水平を測り忘れて傾いたためやり直したり、塗料を塗る際に服を汚したりといった苦労やハプニングもあったが予定通りに仕上がり、みんなで喜んだ。活動費は県の補助金を活用した。
基地は野外活動スペース「筑摩の森」に隣接しているため、木の実の収集や自然観察など全校児童の外遊びの拠点にしてもらいたいという。北野教諭は「失敗してもみんなで乗り越え、楽しみながら作れた。協力し合う姿がたくさん見られて成長を感じた。良い思い出になったならうれしい」と話した。