芳川公民館で初の「こども食堂」 長期休み楽しめる場に

松本市芳川公民館(野溝東)で3月28日、地元住民有志による初めての「よしかわこども食堂」が開かれた。長期休み中の子どもたちが楽しめる場所にと企画。子どももスタッフもみんなでカレーライスを食べ、笑顔が広がった。
芳川地区での子ども食堂開催を長年望んでいた元民生児童委員の西村正治さん(89、村井町南)と上原三夫さん(82、村井町北)。二人の思いを聞いた同地区生活支援員の吉澤奈津美さんが周囲に呼びかけて実現した。
スタッフは、民生児童委員、食生活改善推進協議会の会員、回覧でのボランティア募集の呼びかけに応じた地元住民約20人。申し込みをした小学生22人、中学生4人が参加した。
子どもたちは春休みの宿題をしたり、久しぶりに会えた友達と遊んだり。ボランティアの大学生が中学生に勉強を教え、中学生が小学生と一緒にボードゲームで遊ぶ姿や、スタッフによる紙芝居の読み聞かせもあった。
昼食のメニューはカレーライスとコールスロー。キャベツの芯やジャガイモの皮も無駄なく使い、味にもこだわった。母親と参加した本山えりなさん(8)は調理を手伝い、「みんなで食べたカレーがおいしかった」とにっこり。
上原さんは「ほっとしている。子どもたちの思い出に残ってくれたらうれしい」。西村さんは「大成功だった。子どもだけでなく大人も一緒にみんなで集まっていろんなことを話し、地域の歴史や文化も伝えていけるような場になれば」と話した。