松本市の中学生が姉妹都市の生徒とオンライン交流 英語で語り合う

松本市が公募した市内の中学生17人が、米ソルトレークシティーとネパール・カトマンズ市の中高生と英語で語り合う催しが1月21日、松本市のMウイングで開かれた。市が本年度初めて取り組む「英語で話そう!姉妹都市とオンライン交流」と銘打った事業の一環。アニメやゲーム、音楽などの話題で盛り上がった。
参加者は昨年11月から事前学習。外国人講師に英会話のレッスンを受けたり、両市の知識を深めたりし、12月にオンラインで1回目の交流をした。
2回目の今回は、午前はソルトレーク、午後はカトマンズの生徒と交流。午前は9人が2グループに分かれ、現地の高校生とやりとりした。
最初にソルトレーク側から同市の産業や食文化、市民の収入などが紹介され、家賃の中央値が月額約22万円と知ると、松本の生徒は「トゥー・エクスペンシブ(高すぎる)」。
続いてバーチャル歌手「初音ミク」やアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」など、日本発の文化について興奮気味に語り合ったり、近隣に大リーグ球団がないソルトレークの生徒が、大谷翔平選手を知らない事実に驚いたり。松本の生徒が折り紙や漢字を教える場面もあった。
清水中2年の新堀大和さん(14)は「教室の環境の違い、夢に絡めて自ら探究する姿勢などに驚いた。リスニングは大変だったが、言いたいことが英語で伝えられ自信になった」と話した。
松本市は来年度、中国・廊坊市とスイス・グリンデルワルト村の生徒とのオンライン交流を計画している。