松本で須澤元夫さん遺作展

昨年2月に自動車事故で亡くなった画家・須澤元夫さん(享年86)の遺作展が15~20日、松本市の額縁のタカハシ松本店(出川3)で開かれる。遺族が残された作品を整理し、見つかった仏画や風景画、詩画など約90点を展示する。
須澤さんの自宅兼アトリエ(岡田下岡田)などにあった油彩や水彩、水墨画、絵に自身の言葉を添えた色紙など。独学で多様な画法を習得し、美術団体に所属しないで展覧会にも出品せず、個展や教室を開いて生計を立てた画家の足跡を振り返る。
遺作展は一周忌に合わせて遺族が企画した。弟の勲彦(ことひこ)さん(80、埋橋1)は「兄は自分が信じた道、尽くすべき道を歩んだ。最期まで絵を描けて幸せだった」としのび、おいの小池秀明さん(68、横田1)は「あらゆる画法に挑戦した豊かな画才を感じてほしい」と話す。
午前10時(15日は正午)~午後5時(20日は正午)。展示作は須澤さんが生きた証しや遺族からのお礼として、会期後に希望者に進呈する