「信州食育発信3つの星レストラン」生坂の2店が登録

やまなみ荘の健康に配慮した定食(左)とかあさん家のボリューム満点の定食

健康や食育に取り組んでいるとして、県の「信州食育発信3つの星レストラン」に、生坂村農業公社の「かあさん家(ち)」と村営福祉センター「やまなみ荘」が登録された。東筑摩郡ではこの2店のみだ。
「かあさん家」は、同公社特産品開発部が運営し、道の駅いくさかの郷の食堂経営や農産物加工販売を行う。食堂で提供するメニューの中から「豆腐ハンバーグ定食」(千円)が登録された。数量限定で、村産大豆を100%使用した豆腐をたっぷりと使ったふわふわのハンバーグ。みそ汁やご飯、サラダなどが付き、ボリューム満点ながら735キロカロリー。食塩も3・3グラムと控えめで、野菜は153グラム摂取できる。店長の中曽根真紀さんは「地元食材を使った安心安全のメニューです。ぜひ味わって」と話している。
「やまなみ荘」で登録されたメニューは、「3つの星肉野菜炒め定食」(750円)。主菜や副菜には村産、県産の野菜や豆腐を使い、野菜炒めは豚肉のうまみと野菜の甘みを生かした優しい味わいだ。普段提供している野菜炒め定食から量や味付けを改良、塩分を控えめにした。684キロカロリーで食塩3・4グラム、野菜は164グラム摂取できる。小坂部元支配人(53)は「年配の方や女性でもしっかり食べられ、体にも優しい定食をぜひ味わって」と話している。
登録には▽エネルギー、野菜、食塩の量など健康に配慮している▽県産食材の利用や食文化継承▽食べ残しを減らす取り組みをしている|の3要件全てを満たす必要がある。両店ともご飯を少なめにできることを事前に伝え、食べ残し削減に配慮している。
登録店は現在、生坂の2店を含め県内に164店舗。松本地域では37店舗ある。県松本保健所健康づくり支援課の佐藤佳世さんは「外食でも健康な食事が取れるよう、登録店が増えてほしい」と期待する。