松本らしい街考える景観シンポジウム

一般社団法人県建築士事務所協会松筑支部は、松本市、公益社団法人県建築士会松筑支部と共同で28日、「景観シンポジウム」をまつもと市民芸術館(同市深志3)で開く。空き家再生の事例報告などをし、「松本らしい」街づくりについて考える。
2部構成で、1部は「第34回松本市景観賞」の表彰式を行う。
2部の「第35回景観フォーラム」では、県建築士事務所協会松筑支部まちづくり委員会の熊谷善紀委員長(50)が、同市の東町と裏町で行った空き家再生例を報告する。
東町の例は、熊谷さんが経営する建築事務所が空き家を購入。井戸の掘削などもして再生し、テナントを募集した。コストも含め、こうした一連の取り組みについて報告し、実現可能な魅力ある空き家の活用法を提案する。
マツモト建築芸術祭の総合ディレクターを務めるおおうちおさむさんが「アートの役割と街の新しい価値創造」をテーマに基調講演し、パネルディスカッションでは芸術、不動産、金融、建築など各分野の専門家が参加。総合的で具体的な松本の街づくりについて考え、新しい発想や解決法を探る。
熊谷さんは「松本らしい街並みは、この街のアイデンティティーでもあり残していきたい。その手法などをみんなで考える場にしたい」と話す。
入場無料。午後1時~。問い合わせは市建設部都市計画課景観担当TE0263・L34・3015