「カフェや民宿に」古民家リノベ 活用者募る

木曽町新開の小林貞友さん(67)が、自宅横の古民家1階室内のリノベーション(再生改装)に取り組み、3年がかりでほぼ完了した。「田舎や古い建物のたたずまいが好きで、カフェや民泊など人が集う何かをやってみたい人がいたら」と、活用者を募っている。

立派な造り「もったいない」

古民家は西に黒川が流れ、南に木曽駒ケ岳など中央アルプスを望む場所にある、築約130年の木造平屋一部2階建て。小林さんの妻・周子さん(62)の実家で、数年前から空き家だった。
公務員を定年退職後、自家農園を営みながら「この家を生かしたい」と考えていた小林さん。天井板を外してみて梁(はり)の立派さに感動したり、畳の下から、いろりの跡や黒光りする床板が現れたり。「朽ちさせるのはもったいない」とリノベーションに着手した。
古民家の風情を復元しつつ、部屋の壁を外すなど開放的にし、奥座敷などの和室と板の間など計40平方メートルを整えた。いろりの跡にまきストーブを設置し、昭和時代のステレオやピアノなども並べた。玄関にはフランス語で「隠れ家」を示す「Cachette(カシェット) 黒川」の看板を掲げた。トイレや水回りなどは未改修だが、作業は一区切りという。
問い合わせは小林さんのフェイスブックにメッセージを。