つけもの喫茶 「たくあん漬け人気コンテスト」で2人が「名人」

松本市浅間温泉のホテル玉之湯直営店「つけもの喫茶」で、各家庭のたくあん漬けを来店客が食べ比べる人気コンテストが開かれた。中南信の24人が出品。予選上位の12品で競った決勝の結果、小澤和歌さん(74、同市中山)と堀島敬子さん(66、松川村)が「名人」に選ばれた。
コンテストは2月21日~3月15日に行われ、期間中に延べ約300人が自分の好きな味に投票した。小澤さん、堀島さんとも昨年に続き名人に輝いた。
小澤さんは農産物加工所を仲間と運営し、漬物やみそなどを製造。今回のたくあんは、仲間と育てた「ねずみ大根」を干さずに漬け込み、お年寄りでも食べやすい柔らかな食感で、風味豊かな甘めの味が人気を集めた。日頃から味の研究に熱心で、「皆さんからの評価でやる気が出る」と喜んだ。
堀島さんは、自ら栽培した切葉大根などを1週間ほど干してから漬け、しっかりした歯応え、ふくよかな甘さに仕上げた。1、2月にあった同店の野沢菜漬けコンテストでも名人に選ばれ、今年は2冠達成。「おいしいと言ってもらえたのを励みに、次の冬も頑張って漬けたい」と話した。
「準名人」には小室博文さん(安曇野市穂高)、米山衛さん(松本市芳野)、大島しげ子さん(飯島町)が選ばれた。