魚万汲田が店舗内改装しイートインスペース新設

弁当・総菜などを販売するスーパー魚万汲田(うおまんくみた)(松本市城東1)が、店舗内を改装、イートインスペースを設けた。魚や肉の一部を真空パック包装にして食品トレーを削減するなど、個人店ならではの工夫に取り組む。
売り場面積はそのままで全国販売のナショナルブランド商品を減らし、店の北側にカウンター4席、テーブル2席の空間を新設。店内照明は発光ダイオード(LED)にした。
店内でさばいた魚の切り身(刺し身は除く)と鶏の塊肉などは真空パック包装にし、ごみの削減と賞味期限の延長を試みる。お年寄りが買い物をしやすいよう通路を広くし、買い物かごは小さくした。
同店は隣接する道路の拡張に伴い20年前に改装。設備の老朽化や時代の変化を受け、1月中旬から工事をし2月1日に改装オープンした。イートインスペースは同店名物、手作り総菜のランチバイキング弁当(700円)を温かいうちに食べられるなど、客の憩いの場として考案。知人から寄付された絵も飾った。
今年創業105年となる同店。汲田和穂社長(73)は「小売店は価格競争で厳しい時代だが、お客さんが来てくれるのを励みに、できる範囲で工夫を続けていきたい」と話す。
午前10時~午後8時。同店TEL0263・35・5252