ワインで復興支援を―塩尻の通販店が被災地の製品販売

通販がメインのワイン専門店「ワインショップfun」(塩尻市、中村正直代表)が、能登半島地震の被害に遭ったワイナリーの製品を取り扱い始めた。流通が再開して今月中旬に仕入れた石川県と富山県の3社の3銘柄を「復興支援セット」として販売している。
能登ワイン(石川県穴水町)の「NselecTヤマソーヴィニヨン2023」(赤)、ハイディワイナリー(同県輪島市)の「千里ソーヴィニヨンブラン2022」(白)、セイズファーム(富山県氷見市)のシードルを、3本セットのみ7700円で販売。送料込みは全国一律8250円。価格はほぼ仕入れ値といい、送料の一部も同店が負担する。
地震の激しい揺れで貯蔵タンクから1万リットルものワインが流出したという能登ワインをはじめ、被害が大きかったワイナリーと連絡を取り、販売を申し出た中村代表は「長期化しそうな復興への支援策として、小売店に何ができるか考えた」と話す。
発送の注文はウェブサイトで。県産ワインを中心に取り扱う同店は実店舗を持たないが、塩尻市贄川に本社と倉庫、発送センターがあり、対面でも購入できる。TEL0264・34・2736