信州の技術力底上げに-個人向けサッカー教室「クーバー」県内初開校

松本の中島さん念願の第一歩

個人向けにサッカー技術を教える「クーバー・コーチング」の初めての県内スクールが松本市内にできた。信州の技術力の底上げに貢献したいと考えてきたコーチの中島亮さん(42、松本市)にとっては、念願の第一歩だ。
中島さんは安曇野市出身。小学3年でサッカーを始め、大学卒業後はスポーツジムの水泳コーチや小学校教員をしながら社会人チームでプレーした。
サッカー指導者を目指す原体験は、松本県ケ丘高校時代。3年時に出場した全国高校総体の2回戦で前橋育英(群馬)に0ー4で完敗し、県内の育成年代の技術を高める必要性を感じた。
オランダ発祥のクーバー・コーチングを知ったのは10年前。技術を体系的に教え、初心者でも上級者でも上達できることをうたう指導法に「これはいい」。スクールを全国展開する運営会社に入った。
1年間の研修を経てコーチに。千葉県や埼玉県のスクールで実績を積み、今年5月、「いつか地元で」という思いをかなえ、松本校を開いた。
個人の技術向上が目的で、チーム活動はない。他チームに所属しながら通える。「技術で自信が持てるとサッカーが楽しくなる。チームでもっと活躍したいという気持ちはもちろん、サッカーは好きだけどチームでやるのは嫌という理由でもいい」と中島さん。
月、木曜にフットサルコート「オルソニオ」(笹部1、百瀬整形外科スポーツクリニック隣)で、未就学児(年中・年長)、小学校低学年、高学年の3クラスを開催。無料体験もある。℡070・9318・1118、ウェブサイト