
今年の営業を開始した松本市筑摩3の日本ラジオ博物館は12月13日まで、民間放送開局75周年を記念し企画展「5球スーパーの時代」を開いている。戦時下の1940年代から、「ラジオ黄金時代」と呼ばれた50年代後半までの当時、日本の主流で、「5球スーパー」と呼ばれたラジオを展示している。
5球スーパーは電波の受信感度と選択度に優れた「スーパーヘテロダイン」方式で、一般的に真空管を5本使用したためこう呼ばれた。
企画展では32台を展示。米国の42年製ラジオは、短波も受信でき、東京、ベルリン、ローマなど敵国の放送局がダイヤルにある。
47、48年に三菱電機が製造したラジオは自社製スピーカーを採用。「ダイヤトーン」のブランド名で販売した。
このほか、米国輸出用にキャビネットに蒔絵を施したものもある。
50年の「電波三法」の制定、施行で民放が開始され、より高性能な5球スーパーが急速に普及したという。
同博物館の岡部匡伸館長は「今やラジオはネットで聞く時代に大きく変化した。75年前の激変の時代を見直すことも大事なのでは」と話した。
開館日は土・日曜、祝日と大型連休(5月2~6日)、お盆休み(8月8~16日)。正午~午後4時(最終入館は3時45分)。同館TEL0263・27・2535