
山雅は人材と企業のマッチング支援
信州大、松本山雅FCの運営会社、特定非営利活動法人SCOP(松本市)が推進役になり、県内企業の経営課題解決を図る「信州100年企業創出プログラム」が8期目の活動を終え、5人のリサーチフェロー(客員研究員)が3月17日、信大松本キャンパスで成果を報告した。
プログラムは、都市部や大手企業で実績を積んだ人材を地元企業に半年間招き、課題の解決策を探ってもらう。山雅は地域とのつながりを生かし、人材と企業のマッチングに関わっている。
今期はいずれも松本市に本店・本社がある松本信用金庫、大澤建築店、金属加工の鬨一精機と、食品用パッケージ製造の三洋グラビア(伊那市)、飲食店運営などの互恵(長野市)の計5社が参加した。
鬨一精機は、セイコーエプソンで新製品の立ち上げに関わった平崎道也さん(65)とマッチング。自社開発の大型機械の販売に向け、社内にプロジェクトチームを立ち上げ、市場分析や製品のブラッシュアップを進めた。
報告会で平崎さんは、製品開発者に「だめかもしれない」と泣きつかれたエピソードを紹介。製造現場との間に入って解決に取り組んだ結果、「できる」に変わったという。「社員が共通の言語を持ち、同じ方向を見ることが大事。自分の経験を中小企業に生かしたかった」と平崎さん。
創業43年になる同社の近藤毅幸社長(51)は、「半年は企業風土の定着には短いが、100年に向けて対応力がある企業になりたい。平崎さんには根気よく丁寧にやってもらった。当初の期待からすると150点」と感謝した。
プログラム終了後も企業経営に参画する研究員がおり、今期は2人が続けるという。山雅営業部の茂原諭さん(66)は「企業が一番喜ぶのはいい人材をマッチングできた時。8年でプログラムの評判が企業間で広がり、来期に向けて問い合わせも来ている」と話し、山雅への協賛につながるケースも増えているという。