歴史ある水と緑の豊かな地守る
村の鎮守として住民に親しまれ、武将木曽義仲が戦勝祈願した南宮(なんぐう)神社。樹木に囲まれた境内は滝の音が響き、木漏れ日がすがすがしい。
落差約20メートルの「旭の滝」が流れ込む「山吹池」の片隅に、高さ約1.6メートルの手彫りの木像「水神様白竜」が祭られている。この撮影場所からだと、白竜の額から鼻にかけたラインと、滝の水流の形が似ていて、まるで竜が2匹いるように見える。
木像は氏子総代代表の巾恒美さん(77、日義)が、神社の古い鳥居を再利用して作った。2020、21年と大雨による建物の浸水被害があった同地区の安全を願い、昨年設置した。「滝は歴史ある疎水として氏子の生活を支えてきた。いにしえの昔から水と緑の豊かな氏神様がある義仲の里に感謝」と巾さん。
同神社の山吹祭は14日。午後2時から旭の滝の麓で舞や太鼓などの奉納舞台がある。