塩尻市立図書館司書の青山さんと大深さんに聞く-雨にちなんだ絵本

梅雨が近づいてきました。塩尻市立図書館の司書、青山志織さんと大深めぐみさんに、雨にちなんだ絵本を紹介してもらいました。加えて、6月から同館で始まる「信州しおじり子ども本の寺子屋」の初回のテーマ「恐竜」にちなんだ1冊も。外遊びのできない雨降りの日は、親子で絵本を楽しみませんか。

青山さんのお薦め

「あめふりのおおさわぎ」作・絵/デイビッド・シャノン、訳/小川仁央、評論社
ある土曜日の朝、急に雨が降り出した。ニワトリが鳴いて犬がほえ、赤ちゃんも泣いて、外では車が渋滞。お巡りさんが来て、クラクションが鳴り、お肉屋さんと魚屋さんがけんかを始めて大騒ぎ…。ページをめくるたびに町中が大混乱に巻き込まれる展開にドキドキハラハラです。
けれど突然雨が上がり、晴れ間が見えるとみんな仲直り。お巡りさんもにっこり、最後は日だまりでのんびり。すべてのトラブルが解決する物語は、雨上がりの空のようにスカッと爽やかな気持ちになれます。
「tuperatuperaの手づくりおもちゃ」著/tuperatupera(ツペラ・ツペラ)、河出書房新社
塩尻市立図書館とも縁の深い作家ユニットのおしゃれな工作の本。材料はすべて家にあるものでできるのが助かります。ユーモアあふれる一工夫が楽しい。外で遊べない日に。
「世界中からたっくさん!」作/マーク・マーティン、訳/偕成社編集部、偕成社
作者はオーストラリア人の絵本作家。見開きごとに世界中の実在の都市をイラストで紹介していて、東京のページではいろいろな種類の自動販売機が登場!本の中での世界旅行はいかがですか。
「きょうりゅうたちのおやすみなさい」作/ジェイン・ヨーレン、絵/マーク・ティーグ、訳/なかがわちひろ、小峰書店
恐竜好きの子どもたちへ、寝る前の読み聞かせにぴったりの本。

大深さんのお薦め

「おじさんのかさ」作・絵/佐野洋子、講談社
お気に入りの立派な傘を大事にしているおじさんの話。傘を大事にしすぎて、雨なのに傘を開かない、自分の傘がぬれないように知らない人の傘に入るという徹底ぶり。ある日子どもが歌っている歌を聞いてしまいます。
「あめがふったらポンポロロンあめがふったらピッチャンチャン」
本当に雨の日にそんな音がするのかな?おじさんはとうとうお気に入りの傘を開いて、雨の中を歩きます!傘をさしたおじさんの満足げな表情に「雨の日もなんだかいいな」と思わされます。
「かたつむりのひみつ」監修/黒住耐二(千葉県立中央博物館)、写真/武田晋一、ひさかたチャイルド
知っているようで知らないカタツムリの秘密を、きれいな写真と丁寧な解説で紹介する科学絵本。食べ物別のうんちの写真にびっくり!しぜんにタッチ!シリーズの1冊。
「BCキッズくわしい解説つき!はじめてのきょうりゅうずかん」編集/講談社ビーシー
人気の恐竜や古生物の復元模型の写真が盛りだくさん。初めて恐竜に触れる小さい子から楽しめます。持ち運びしやすいサイズで、英語スペルや読み仮名ガイドも併記。充実の内容です。