【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#59 規格外?

規格外?お野菜に規格が必要になったのは、いつから?なんのため?疑問に思うことが最近多くあります。
確かに、スーパーの野菜売り場に行くと同じサイズの野菜が並んでいます。葉物野菜には虫食いの穴は全くありません。レタス農家さんのほ場には、レタスが白いマルチの上に同じサイズできれいに並んでいます。生産の段階からとても厳格に品質管理されています。
子ども食堂の活動をしていることが周囲の皆さまにも知られるようになりました。そうしますと、「今日中に取りにきてくれたら野菜を提供するよ」というお電話が入ります。
先日も白菜のお申し出があり、よろこんで取りに行きました。それにしても、なんで今日中?理由をお聞きしておどろきました。雨が降る前にトラクターで潰してしまうとのこと。取りにきてよかった。でも、なぜ廃棄?「規格外だから仕入れ先に断られた」と…。「全く規格外に見えません」。そう聞きましたら、「大きくしすぎちゃったんだよ…」。なるほど、大きすぎてもダメだと。
農家から小売業者への農産物の流通について改善できないか、考える時ではないでしょうか。また、私たち消費者も、サイズのばらつきや虫食い穴にもう少し寛容になる必要があるのではないかと考えさせられました。日本人の美徳である「もったいない」に一度戻りませんか(不用な米・野菜などは小太郎TEL080・6649・9922)。