善知鳥峠の民話アニメがモチーフ 大門商店街イルミネーション一新

塩尻市の大門商店街を彩る「あったかハートしおじり」のイルミネーションがモデルチェンジした。一般社団法人日本昔ばなし協会(東京)が制作した、同市の善知鳥(うとう)峠に伝わる民話を題材にした短編アニメーションがモチーフ。7万5千個のLED(発光ダイオード)電球が、2月末まで午後5~10時に点灯する。
善知鳥峠の山を緑、分水嶺から流れ出る川と水がたどり着く海を青と白、水色の電球で表現。アニメの主人公の海鳥ウトウがモデルのキャラクター「うとうくん」も設置した。
商店街にある市民交流センターえんぱーく1階にも、海と山をイメージした電飾を飾り、間伐されたハクモクレンの生木に電球を巻き付け、5羽のミニ「うとうくん」を止まらせた。インスタグラムを模したパネルを用意し、館外に持ち出して電飾の前で写真を撮ることができる。
1月26日に点灯式があり、同協会代表理事でアニメを監督した沼田心之介さんは「子どもの海離れがあり、(アニメ制作は)海に興味を持ってもらうため。海と山とのつながりも感じてもらえたら」。アニメ「善知鳥峠」はユーチューブで公開している。
えんぱーくで友達と勉強していた小口月姫(るび)さん(13)は「グラデーションが美しい。3階の連絡通路も飾り付けしてあり、きれい」と眺めていた。