部活動の新しい在り方を 中学生女子バスケチーム「Shonan Yellow Peace」

部活動の地域移行に伴い、松本市波田中学校教諭の中村芳晃さん(47)が2024年4月に設立した「Shonan Yellow Peace(=以下SYP)は、中学生対象(小学5、6年生も可)の女子バスケットボールチームです。活動の様子を取材しました。
「目指すのは、初心者も気軽に入れる雰囲気と、試合に勝てる強さを兼ね備えたクラブです」と中村さん。本年度のメンバーは、筑摩野、信明、明善の3中学校に通う約30人。寿台体育館、筑摩野中体育館で月・火・金曜の午後7~9時に練習、土日曜いずれかは主に中信地方で練習試合を行っています。
キャプテンの2年、三沢華乃さん(14、筑摩野中)と酒井梨乃さん(14,信明中)は、部活動と並行して中学1年からSYPに入団しました。三沢さんは「SYPは部活動よりも練習時間が多く、試合もたくさんできます」、酒井さんは「学校や学年の枠を超えてメンバー同士の仲がいい。コーチは選手一人一人の課題に向き合い、本気で成長を考えてくれます」と話します。
ヘッドコーチを務める中村さん以外のスタッフは、中学校で指導歴のあるコーチ2人を含む4人。それぞれ本業を持ち、SYPの活動には、可能な時に無理なく参加する形で関わっています。
歴代メンバーのほとんどが、中学からバスケを始めた初心者です。ドリブル、パス、シュートといった基礎練習に地道に取り組む努力が実を結び、昨年は市民スポーツ大会秋季大会(9月)で初優勝、中体連新人大会県大会(11月)出場という成績を収めました。
「子どもたちのバスケに対するひたむきな姿勢や気持ちに触れることが、指導者としての原動力です。小学生から競技経験のある子は、中学では遠方でも強豪チームを選択するのが現状。地域の子が地元のクラブで育ち、そのクラブが強くなるのが理想です」と中村さんは話します。
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中学から大学までバレーボール選手だった中村さん。教員になってもバレー部の顧問をやりたいと思っていましたが、担当することになったのはバスケットボール部。以来、19年間バスケ部の顧問を務めてきました。
「未経験だったので最初は苦労しました。でも、他の先生に教えてもらったり本を読んだりと努力を続けていると、いつしか生徒たちがついてきてくれるようになりました」
部活動の地域移行後もバスケの指導に関わりたい、子どもたちがバスケのできる場所をつくりたいと立ち上げたSYP。活動拠点は自宅とも近く、職場の異動があっても関わり続けられるといいます。
「自分が教員であることはさほど意識せず、純粋に指導を楽しんでいます」とにっこり。地域移行の過渡期にある今、市町村、学校、競技によって活動状況や大会出場条件にばらつきがあり、中村さんは「行政の積極的なサポートも期待しています」と話します。
会費は月3千円。体験・新規入会は随時募集中。問い合わせはインスタグラム=QRコード=のメッセージから。