肉や野菜のおいしい食べ方
夏は家族や友人らと川辺や海辺、キャンプ場などでバーベキュー(BBQ)をする人も多いはず。少し工夫してワンランク上のBBQを目指しませんか?より楽しく、安全なBBQの普及に取り組む「信州バーベキュー協会」(岡谷市)会長の今井隆宏さん(56)に、火のおこし方や肉、野菜のおいしい食べ方を教わった。
ヨーグルトやオリーブ油を活用
今井さんが7月末、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で開いた「北アルプス里山探検わくわくデイキャンプ」(大町市、松川村、大北農協、アルプスあづみの公園管理センターなどでつくる実行委員会主催)で参加者に教えた内容を紹介する。
【火のおこし方】炭を「井」の字形に2~3段重ね、下から上へ空気が通るようにし、真ん中に着火剤を置いて10~15分すると、炭に火が付く。周りに落ちている枯れ葉や松ぼっくりも火おこしに使える。炭が白くなってきたら、端から炭の高さを変えて強火、中火、弱火にしておくと便利。うちわであおがず、放っておいてオーケー。炭も最小限で大丈夫。
【食材の下ごしらえ・焼き方】鶏胸肉は表裏にレモン汁をかけると、味が染み込みやすくなる。ハーブソルトを振り、食品保存袋などに入れてヨーグルトに漬け、30分以上おくと保水力が上がってしっとりする。
まず皮の面を強火で焼き、ぱりっとさせる。薫煙材の「スモークウッド」を弱火の炭の近くに置き、その上でアルミ皿をかぶせた鶏肉を、中まで火が通るようにじっくり焼く。肉にスモークがかかり、ジューシーな味わいに。
豚肉は、ブロック肉に塩を擦り込むと、水分が抜けてうま味が増す。塩の量は肉の重さの2~3%。表面をキッチンペーパーやラップできっちりと覆い、冷蔵庫で保管し、焼く前に包丁でスライスする。
野菜は、水分が蒸発しないようにオリーブ油を塗るとよい。ズッキーニやナスの切った面に塗り、ハーブソルトや塩で味を付ける。ナスは皮面だけ焼き、表面がぐつぐつしてきたら食べ頃。ピリ辛トマトソースのアラビアータや粉チーズ、パセリなどを載せればイタリアン風に。
ピーマンは種の辺りが最も栄養があるため、丸ごと焼いてぷくっと膨らんだタイミングで食べるのがお勧め。トウモロコシは皮付きのまま焼き、真っ黒になったら食べ頃だ。
同協会は出張BBQ講座や、ケータリングサービスの依頼に応じる。TEL0266・24・2391