高校女子サッカー 松商9年連続北信越へ

24日決勝 県女王目指す

女子サッカーの第31回全日本高校選手権県大会は17日、北信越大会に進む2校が決まる準決勝を筑北村サッカー場で行った。中信勢は松商学園(松本市)が東海大諏訪(茅野市)を2|0で下し、9年連続の県代表に。松商は24日の決勝(長野Uスタジアム=長野市)で佐久長聖に挑み、3年ぶりの県女王復帰を目指す。
前後半40分ずつ。松商は前半20分、FW望月楽夢(3年)の右CKからDF越場友南(2年)が押し込んで先制。後半10分にも望月がカウンターから送った右クロスに、MF中條涼夏(3年)が合わせて加点した。
松商はイーブンのボール争いで競り負け、その後の寄せも遅く、終始相手にボールを支配される展開だったが、ボランチ小松優月(1年)を中心に強度が高い対人守備でボールを奪い、集中力は最後まで切れなかった。梨子田幸治監督(49)は「守備面では、準備してきたストロングポイントが出せた」と話した。

敗れた東海大諏訪でも、中信地区出身の3年生が奮闘した。MF磯部月葉(開成中出)とMF川上恋々(松島中出)が先発し、出場はなかったが千野唯花(山辺中出)もベンチ入りした。
主将を務めた磯部は「勢いをつけてゲームに臨んだが、勝てなかった。心強い仲間と3年間プレーできて幸せ。県内外の強豪校と迷ったが、東海大諏訪を選んでよかった」と高校サッカー生活を振り返った。

○…松商・望月「(先制点につながったCKは)相手GKの高さがないので、高めのボールで奥のポストを狙えば可能性が高いと思い蹴った。2、3日前から練習でスピードが乗らず不安があったが、2アシストできてよかった」