【ガンズリポート】マッチレビュー 14節・17日 山雅2-0讃岐

MF滝 左で持ち味発揮

連勝を3に伸ばした松本山雅FCで、先制点を奪ったのはMF滝裕太。連勝が始まった3日のSC相模原戦で、結果的に決勝点となるチーム4点目を決めたのも、23歳の右足だった。加入1年目。持ち味を発揮し始めた。

練習はうそをつかずホーム2戦連続で得点

相模原戦とカマタマーレ讃岐戦。ホーム2戦連続ゴールのパターンは、そっくりだ。
味方のパスを受け、左サイドを駆け上がる。DFとの間合いを計って中へ切り返し、右足を振り抜く。ゴール左斜め前から放たれたボールが、逆サイドのネットを揺らした。
一連のプレーに迷いがない。「ああいう形になったら積極的にシュートを打ちたい。狙い通り」と振り返る。
「練習はうそをつかない」と評したのは霜田正浩監督だ。「全体練習後に必ずシュート練習をしている。(前述の得点パターンは)滝の一番得意な武器」
清水エスパルスのユースで育ち、2018年にトップに昇格したが、出場機会に恵まれないシーズンを過ごす中、一番熱心に誘われたのが山雅だった。ポジションをつかんだ開幕当初、「新しいサッカーを学べているし、来てよかった。あとは恩返し」と話していた。
が、思い通りにならなかった。右サイドで結果が出ず、一時はベンチ外に。相模原戦は6試合ぶりの先発だった。位置は左に変わったが、「イメージ通りにできている」。練習で磨いた武器を使いこなし、大量5得点に貢献して連敗中だったチームは復調した。
「右足を相手が警戒してきたら、左足で狙いたい。クロスの質も上げるように練習する」。シーズン半ば、仕切り直しで恩返しが始まった。