【ガンズリポート】子育て中の応援も安心 選手トークイベントに子ども遊び場・保育士ら支援

子育て中でもサポーターライフを楽しんでほしいと、松本山雅は6日、小さな子どもと参加できるトークイベントを開いた。会場には遊具が置かれたり、授乳スペースが設けられたりした上、保育士や助産師らがサポートに入った。参加した親たちは、リラックスした様子で選手の話を聞いていた。
山雅の「カフェトーク」は、選手がファン・サポーターに直接話す、随時開催のイベント。この日は初めて、妊娠中や子育て中の親を対象とする「ママサポ企画」の一環として開かれた。
会場は、いつもの喫茶山雅(松本市大手4)2階だが、しつらえが特別だった。信州大医学部(同市旭)の「周産期のこころの医学講座」が協力し、フロアの一角にマットが敷かれ、靴を脱いで遊べるキッズスペースに。エプロン姿のスタッフが待機した。
平日昼に参加したのは26人。未就学児と親が5組ほどいた一方、大人だけの参加者も。小さな子どもがいることを理解して応募した人たちだ。
登壇したのはFWの小松蓮選手(25)。山雅のプロモーション担当で進行役の片山真人さん(39)は冒頭、「今日はお子さんが泣いても全然OK。気にしないでください」と呼びかけた。
実際、ぐずったり泣き出したりした子を、スタッフに預ける人もいた。そんな中でイベントは和やかに進行し、小松選手は5月に生まれた第1子の、子育てのエピソードも披露した。
3歳の次女と参加した高橋真樹子さん(41、同市)は「夜のカフェトークは子育てしていると出にくかったが、今日は子どもが遊ぶスペースもあって助かった。楽しめた」と笑顔だった。
クラブは反響も見ながら、今後の開催を検討するという。

山雅と信大医学部との連携企画は、10月8日にサンプロアルウィンで行われるJ3盛岡戦で「ママサポ安心チケット」と題し、妊娠中だったり未就学児がいたりする女性を無料招待する。
母親らに、安心してスタジアムでリフレッシュしてもらおうという企画は3年目。今季は7、8月の、感覚過敏がある人の観戦サポートに続き、乃村工藝社(東京)の協力で、移動式の赤ちゃん休憩室を設ける。信大の村上寛医師や助産師の子育て相談ブースも設けられる。問い合わせは松本山雅TEL0263・88・5490