【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#64 オーガニックを給食から

世の中をオーガニックにしたいと農業を始めて5年がたちました。慣行農業ばかりの塩尻で孤軍奮闘というか、親戚にも笑われるようなドン・キホーテ状態でした。
4年前、農家が反貧困活動でできることを考え始め、近くの小学校にお米を寄付して「ふれあい給食―小太郎米の日」を企画していただきました。その時に思いついたのが、子どもたちが毎日食べるこの給食を、オーガニックにしたら世の中に広まるのではないだろうかということでした。
調べましたら、元農水相の山田正彦氏が同様に考え、隣国ソウルに見学に行ったところでした。早速連絡を取り、長野県に来たついでに塩尻に寄っていただき、作戦会議をしました。それがきっかけで、信州オーガニック議員連盟の発起人になりました。お隣の松本市では議連の活躍もあり、議会で議論され始めました。
最近では、ドキュメンタリー映画「いただきます」「いただきます2」「夢みる小学校」などのオオタヴィン監督が新作「夢みる給食」を企画中だと聞き、賛同し寄付しました。同氏の映画は、丁寧に取材され、人物にフォーカスし、各地での自主上映会はとても好評のようです。特に「いただきます」はとても多くの人に影響を与えているようです。私は、看護師を辞めて保育園を作った人を知っています。
みんなで応援し、子どもたちにおいしい給食を食べてもらいましょう!結果、社会がオーガニックになります。