池田の猿田さんが作った私設公園「ゆんたメモリアルパーク」 安全快適にアウトドアを

砂場や滑り台などの子どもの遊び場をはじめ、ログハウス、屋根付きのバーベキュー設備などを備えた池田町中鵜の私設公園「ゆんたメモリアルパーク(YMP)」。地元の不動産会社「遠条」社長の猿田正志さん(73)が、北アルプスを望む丘の中腹に昨年オープンしました。
松本市生まれの猿田さんは高校・大学を関東で過ごし、映像・輸入関係の仕事を経て1989年に松本へUターン。不動産業のほか飲食業や建築業などを経験し、北アの眺めに魅せられ十数年前、池田町に移住しました。「田舎暮らし応援隊」として土地や建物にまつわるさまざまな相談に乗っています。
人が集まってにぎやかに過ごすのが好きで、「4人の孫たちが思い切り遊べる場所をつくりたい」と、自宅隣に遊び場をこつこつと作り始めたのがプライベートパークの始まりです。「ゆんた」は亡き愛犬の名前から付けました。
約1650平方メートルの土地に5年ほどかけて果樹を植え、芝生を張り、ジャングルジムやブランコなどの遊び場のほか、北アを一望できる展望台、キャビンで泊まれるボート、たき火台、ピザ窯、サウナなどを設けました。備え付けのテントもあり、持ち込みのテントを張ることもできます。「『理想の田舎暮らし』を詰め込みました」と猿田さん。
ログハウスにはエアコン、wi-fi(ワイファイ)、シャワーを備え、キッチンには冷蔵庫や電子レンジ、食器やホットプレート、食洗機まで!訪れた男の子たちにはターザンロープ、女の子たちにはおままごとができるキッズショップが人気といい、夏になるとプールを出し、冬はスロープがそり遊びの場に変身します。
遊んでは食べ、一休みしてはまた遊び、夜はたき火を囲んでおしゃべり…。「帰りたくない!」「ここに住みたい!」という子どもたちもいるそうです。
猿田さんは、「自然の中で過ごすのは素晴らしいことだけど、悪天候になったり、テントで硬い床に寝袋で寝たりするのは、幼児やおじいちゃんおばあちゃんにはきついかもしれない。だから元気な人、バイタリティーがある人は一般のキャンプ場で楽しんでもらい、アウトドアの不便や不安をできる限り解消したここでは、小さい子どもや高齢者も一緒に、周りを気にせず伸び伸びと楽しんでほしいです」。
安全快適にアウトドアを楽しめるユニークな拠点として、今後もさらなる展開がありそうです。

【ゆんたメモリアルパーク】
利用できるのは小学生以下または65歳以上を含むグループで、1日1組の貸し切り制。定員は大人8人。基本料金は大人4人まで2万6400円(追加は1人につき6600円、小学生以下無料)。サウナ3000円。ログハウス建築検討者、池田町への移住検討者、町会や子ども会などは問い合わせを。遠条TEL0261・85・4101、メール(enjyou@aroma.ocn.ne.jp)