大門商店街を楽しもう 子どもたちがクイズに挑戦しながら街歩き

このお店の創業は何年でしょう?お年玉のお金をもらう前は何をもらっていましたか?子どもたちがこんなクイズを解きながら塩尻市の大門商店街を回るイベント「大門ウォーク」(実行委員会主催)が10月に開かれました。市内外から未就学児・小学生とその親など27組90人が参加して街歩きを楽しみました。

店主との会話がヒント

普段訪れる機会が少ない商店街を知ってもらおうと、昨年に続き企画しました。今年の参加店舗は12増の37。開催は土曜日でしたが、松本信用金庫塩尻支店や塩尻大門南郵便局など休みの事業所もプレゼントを用意するなど、商店街総出で盛り上げました。
イベントは、グループごとにチェックポイントの店や事業所を見つけ、出題された謎を解き、ゴールの市市民交流センターえんぱーくに戻るというもの。ゆっくり歩いてもらうため制限時間はありません。
問題は各店で考え、店主らと会話してヒントをもらわないと解けない“難問”に。「スマホなどで調べるのではなく、子どもたちに街の人と話すコミュニケーションの楽しさを知ってほしいからです」と蟻川博之実行委員長は言います。
福寿美菓子店では、店主の小澤靖さんが趣味の星座に関する問題を用意しました。子どもたちは「難しい~。ヒントをください!」。交流を楽しんだ後は、ハロウィーンのクッキーをもらい笑顔が広がりました。
立石薬局の問題は「お店を始めて何年でしょうか?」。店内に掲示された「創業109年」を見つけた子どもは、「分かった!」と大喜びです。
同市の吉田小3年の大久保風花(ふうか)さん(8、広丘吉田)は「問題を解くのが楽しかった」、母親の啓子さん(40)は「観光センターで見た地元のワインを買って帰りたくなりました」。桔梗小1年の吉田梓紗(あずさ)さん(7、大門)は「答えが分かるのが楽しかった」、母の由夏さんは「ゆっくり商店街を歩くのが新鮮」とにっこり。塩尻西小3年の北澤結子(ゆいこ)さん(8、同)は「ヒントをもらうのが楽しい」と話していました。
おいしそうな匂いがしてきた飲食店で「お昼はここで食べようか」と相談する家族や、和菓子店だと思っていた店でクッキーを発見して喜ぶ子どもの姿もありました。
シオジリストアの宮内亜紀子さんは「子どもと触れ合うきっかけになってうれしい」、いちた本店の松尾祐汰店長は「商店街を歩いたことが、子どもたちの思い出になればうれしい」。高ボッチ高原FM・しおじりコミュニティ放送のディレクター大内真哉さんが、参加者にインタビューすると「来年も参加したい!」と元気な声が返ってきました。