演奏体験できるオルゴール展

八十二銀行松本営業部(松本市大手3)で、大小15種類ほどのオルゴールが展示されている。珍しいのは、展示品の半分ほどに触れること。手回しで音を出したり、曲を替えたりと、オルゴールの楽しさを体感できる。
同営業部が昨秋、地元の特産品のギターを紹介したいと、楽器製造のフジゲン(松本市平田東)に相談。同社で展示機会の多いオルゴールも加え、楽器展を催すことになった。
昨年中に展示内容は固まったが、元日に能登半島地震が発生した。「不安やストレスをオルゴールの音色で癒やしたい。触って演奏を感じることが心のケアにつながる」と担当者。展示品を大幅に入れ替えた。
手回しカードオルゴールは手で持てるほどの大きさ。穴の開いた帯状のカードを差し込み、ハンドルを回し、繰り込んでメロディーを奏でる。カードは「信濃の国」「ムーンリバー」などが用意され、好きなテンポで演奏できる。
本格的なディスクオルゴールでも、演奏の速さや音量を変える体験ができる。定番のクラシック曲などが聴ける。
会場は誰でも入れる1階ロビーの一角。窓口での用事の前後に聴き入ったり、座ると鳴り出す体感チェアにゆっくり腰を下ろしたり、来店客が思い思いに楽しんでいる。2階でギターやウクレレなどを展示している。
29日まで。店舗営業日の午前9時~午後3時に観賞できる。