【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#72 春間近

春よ、来い」。ご存知、松任谷由実さん(ユーミン)の曲です。1994(平成6)年に同名のNHK連続テレビ小説の主題歌にもなって大ヒットしました。卒業式に歌った人も多いのではないでしょうか。
6歳上のユーミンはデビューからの大ファンで、東京都下の呉服屋に育ったという同じ境遇もあり、少し思い入れが強いです。この時期に決まって、高ボッチ高原FM「小太郎のきょうも野良から」という番組でおかけします。
三寒四温とはよく言ったものですね。少し春めいた日が続いたと思ったら、一日中たっぷりと水分を含んだ雪が降ったりで、春到来まではもう少しかかりそうです。雪かきで冬の間のこわばった筋肉をほぐして、春の野良仕事にそなえながら口ずさんでいます。
雪かきのついでに畑の雪をほうきでそうっとどかしたら、ありました。フキノトウです。明日の朝ごはんは白米が進むふきみそにしましょうか。
いや待てよ。ハクサイの雪よけハウスのビニールをめくったらナバナが少し黄色くなり始めています。雪かきポーズから腰を伸ばして空を見上げたら、タラの木に芽のつぼみが見えました。
フキノトウ、ナバナ、タラの芽ときたら決まったようなものです。
食いしん坊の目には、春はもうそこまで来ています。薄めの衣でカラッと天ぷらにし、お塩でいただくとしましょう。里山万歳!