【駆け出し百姓の自然農奮闘記】#1 世界の飢餓救う「家族農業」

わたくし、生まれも育ちも東京・杉並です。大宮八幡(杉並区)で産湯を使い、姓は中村、名は小太郎。人呼んで“駆け出し百姓小太郎”と発します。不思議な縁を持ちまして信州に移住して4年目となります。
呉服屋の長男として生を受け、18歳で父が急逝。呉服屋が倒産してからは「学生起業家」を称し、卒業後にリクルートという会社に就職しました。数社を転職したのちにITベンチャーを起業、株式公開を目指したものの、くも膜下出血で断念―という半生です。
「生きることは食べること」という最も大事なことに思い至った入院生活でした。退院と同時に会社を処分し、塩尻市にある義父の無農薬の田んぼを手伝わせてもらうことに決めました。駆け出し百姓の誕生です。
国連は2019~28年を「家族農業の10年」と定め、家族経営の農業を「世界から飢えと貧困をなくす」持続可能性のある取り組みとして進めています。
この連載では、全くの農業不適格者でも良き仲間(良き伴侶も)と良き指導者に恵まれれば百姓になれるということ、そして家族経営の農業は、なんといっても楽しく社会のためになるということを証明します。「小太郎でもできる」ことを示し、百姓を志す人が増えれば本望です(全員百姓!)。
これからそれぞれの季節で、大地と、水と、太陽と、どう付き合うかをお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。