【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#31 農業ベンチャー発、新しい雑草技術

スナバで出合ったハタケホットケのミズニゴールのフィージビリティスタディにジョインすることになった。
ITベンチャー時代の横文字習慣が出たのかって。違うんです。ちゃんと翻訳します。
この春、スナバという塩尻市の創業支援施設で、農業ベンチャーのハタケホットケと出合いました。自分たちで農作業もし、課題に向き合う同社の新製品がミズニゴール=写真=です。
農薬を使わない除草に、アイガモ農法があります。水田にアイガモを放ち、足ひれの動きで泥をまきあげ、雑草の光合成を阻もうとするものです。
アイガモの働きをドローン技術の応用で再現しようとするのがミズニゴールです。リモコン操作で田んぼ中を走り回り、前部に付いたホウキのような前掛け状のもので泥の表面をかき上げます。水を濁らせるだけではなく、雑草の幼苗を抜いて浮かしてくれます。
実証実験を私の田んぼでしていますが、ちょっと驚く効果です。40アールの作業時間は1時間で、手製除草道具で行う場合の2割くらい。リモコンを手にあぜを歩くだけなので、翌日に足がつることもありません。これで真夏の草取り地獄から解放されるかも。
長靴いらずの作業は今までの農業のイメージではありません。「じいちゃん、学校行く前に草取りしとくよ」なんてラジコン大好きなお孫ちゃんが手伝ってくれるはず。こういうところから農業の楽しさに気付く子供が増えたら、なりたい職業1位になるかもしれないですね。百姓万歳!