【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#42 野良めしの準備

冬野菜の王様といえば、大根でしょうか。おでんに欠かせませんし、ブリと炊いたらいいとこ全部持っていくし、おみそ汁の具にも最高ですね。
ですが、みなさん、大事なものをお忘れです。そう、葉です。カリウムやカルシウムは、根よりも葉の方が多いと聞きます。また、βカロテンは葉にしか含まれていません。大根が緑黄色野菜だなんて!葉を捨ててしまっている方が多いのではないでしょうか。もったいない。
私は下町の呉服屋の跡取りでしたので、お米を研ぐなどの水仕事はしたことがありませんでした。結婚してすぐ、「まずは皿洗いからだ」ときびしく嫁さんに鍛えられて以来、マイ包丁とマイまな板があります。お魚をさばくのも得意で、おすしも握ります。今では、料理が大好きです。
お料理ってクリエーティブな仕事ですね。あるベンチャー企業の採用最終試験は、おむすびを作ることでした。一番時間のかかる炊飯を最初にしているか、その後の段取りはどうか、見た目はどうかなどをチェックしていました。
私のこの時期の日課は、大根の葉を湯がいてみじん切りにして干すことです。こうしておけば、一年中、目にもうれしく、栄養もある菜めしのおむすびが食べられます。野良めしに最高ですよね!春のための大事な冬仕事って大げさですね(笑)。