みんなで走る楽しさ実感-安曇野ハーフ「ファミリーランの部」に302組

第9回安曇野ハーフマラソンが4日、安曇野市豊科南部総合公園を発着点に開かれ、小学生と保護者のペアが対象の「ファミリーランの部」(2キロ)では302組659人が初夏の安曇野を駆け抜けました。当日の様子と参加者の声を紹介します。

給水など子どもたちも活躍

午前7時、台風一過の青空が気持ちいい同公園に、ランナーが続々と集まってきます。青い大会Tシャツを着た選手も多く、芝生の上で準備体操をしたりアップをしたり。ファミリーランの部は、ハーフマラソンの部が出発した20分後の8時50分、スターターを務めた同市在住の柔道家、篠原信一さんの合図で一斉に飛び出しました。
今年から声出しが解禁され、ラッパや太鼓などを用いた沿道の応援も多く大盛り上がり。最初から最後まで手をつないで走る親子、下の子をおんぶして走るお母さん、なかなか来ないお父さんをゴール前で待つ子ども(ペアで一緒にゴールするルール)、励まし合って走るきょうだい、転んでも起き上がって走る子ども…。それぞれにドラマがあり、ゴールした後はみんな力を出し切ったいい表情でした。
大会では、給水や荷物渡しなどのボランティアとして活躍した子どもたちの姿もありました。
このうち氷水で冷やしたおしぼりをゴールしたランナーに渡したのは、ガールスカウト長野県第38団(安曇野市)。小学4年生から高校1年生までの団員十数人は、7時半から準備して最後のランナーがゴールする正午近くまで、持ち前のチームワークで支え続けました。
学校のマラソン大会とは違うドキドキ感が味わえたり、みんなと一緒に走るお祭りのような楽しさがあったりするファミリーラン。家族で参加してみませんか?

【参加者の声】
◆武居碧(あい)さん・勇仁(ゆうじん)君(穂高北小3年)、学さん・樹乃(じゅの)さん(同6年)
家族4人が2組に分かれて参加しました。勇仁は初めて、樹乃は2回目の参加です。練習は家の周りを少し走ったくらいで、距離やタイムも測っていません。本番では周りの人たちも頑張っているし、沿道の声援も後押しになり、勇仁は歩かずに走り切れました。学校の友達もたくさん参加していて、うれしかったみたいです。ファミリーランは楽しいです!
◆竹内旭さん・正伍君(豊科南小4年)
上の子の時から参加していて、自分は5、6回目です。正伍は学校の陸上クラブでの練習に加えてサッカーもやっているので走るのは心配なく、親がついていくのが大変でした。練習は1回一緒に走っただけ。できるだけ頑張って、親子でベストを尽くす機会ですね。
◆山田宏恵さん・梨乃さん(穂高南小3年)、一夫さん・心愛(みあ)さん(同6年)
爽やかな天候の中、家族で走れて楽しかったです。1年生の時から毎回出場した心愛と親子で走れるのは今年が最後。最初は親が引っ張っていく感じでしたが、年々逆転していく姿に成長を感じました。母が早起きして練習したのは1回だけ。不安でいっぱいでしたが、歩くことなくゴールできました。