個性あふれる作品展 鉢盛中美術部員ら朝日美術館で

朝日村の朝日美術館は2月4日まで、鉢盛中学校(同村)美術部員52人らの作品展「アートは爆発だァ!!─個性あふれるみんなの作品たち」を開いている。中学生のみずみずしい感性や個性があふれる絵画など、約70点を展示。生徒たちは「絵だけでなく、その下に書いた作品に込めた思いも含め、多くの人に見てほしい」と話している。
毎冬、地元朝日小学校児童の作品展「あさひっこ展」を開いている同館の学芸員が、県展などに入選する実力がある生徒が鉢盛中にいることを知り、「美術館で飾ってもらえないか」と考えた。
一方、鉢盛中のコミュニティ・スクールコーディネーター西山真由子さんは昨年「あさひっこ展」を見て、「運動部や吹奏楽部などは発表の場があるが、美術部は作品を多くの人に見てもらう機会がない。美術館で展示してもらえないか」と考え、両者の思いが一致。美術部顧問の末益奈緒美教諭に話を持ちかけて、今回の作品展が決まった。
新体制になったばかりの昨年10月、生徒に伝えると「多くの人に見せたいという気持ちが強くなった」と末益教諭。作品展のタイトルも自分たちで決め、各学年で共同制作に取り組んだり、新たに作品を仕上げたりと、意欲的に準備を進めてきた。
初日に訪れた2年生部員の6人は「真っすぐに並べるだけでなく、ランダムに置いてあるのは面白い」など、展示方法にも感心しながら作品を鑑賞。末益教諭は「とてもいい機会。これが一つの伝統になっていけばうれしい」と話した。
入場無料。同館TEL0263・99・2359