【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#26 春先の作業

あれっ、去年はいつだったっけ…。
駆け出し百姓はまだまだ工程が身体に染みついてません。4月になると稲作の準備がいろいろあります。5年で1冊の5年手帳で、昨年の日程を確認します。
昨年は4月3日に、種もみにする自然栽培コシヒカリ「小太郎米」を蔵から出していました。田んぼの取水口近くで育ったもの。一番冷たい水にさらされて実った種に未来を託します。
種もみ作業の最初は「のぎ取り」。ひげのような突起、芒(のぎ)を取ります。のぎがあると、種まきの時に機械に引っかかってしまいます。
のぎ取り機は、わが師矢口一成さんに借りに池田町まで行きます。師は、NPO法人民間稲作研究所(栃木県)の重鎮。1年に1度、必ずお顔を見ながらいろいろと教えていただきます。自分の種もみの方がふっくらして大きいという自慢を聞きながら、楽しい作業時間を過ごします。
次に塩水選(えんすいせん)。種もみを塩水に入れると、熟していないものが浮いてきます。発芽しないので、はじき出します。ここまでが春先の作業です。
さて、手帳。ITベンチャー時代は1日1ページの分厚いダイアリーを愛用していました。昨年から、その年の記録ではなく、翌年以降の自分への「頑張れよ」というエールにしようと思い、5年手帳にしました。昨年、今年、来年、明後年(みょうごねん)、明明後年(みょうみょうごねん)が同じページにあります。昨年の苦労と来年への期待が同居します。