縄跳び日本代表に松本蟻ケ崎高1年・西嶋さん

松本市の松本蟻ケ崎高校1年・西嶋岳琉(たける)さん(16、安曇野市豊科)は、昨年12月に川崎市で開かれた縄跳びの競技大会「All Japan個人戦決勝大会」(一般財団法人日本ジャンプロープ連合主催)に出場し、シニア部門(15歳以上)の「3重跳び」種目で3位になった。7月に同市で開催されるアジア大会に日本代表として出場する。
3重跳びは、連続で何回跳べるかを競う。各地区予選の突破者15人が集った決勝大会で、西嶋さんは196回を跳び、150回以上跳んだ上位4人が得るアジア大会の切符を手にした。個人種目の県内の日本代表は西嶋さんだけ。
初挑戦だった一昨年は、中部・近畿地区予選を通過できなかった。西嶋さんは「(今回の成績は)とてもうれしい」とする一方、240回を跳んだことがある練習を上回る結果が残せず、300回以上跳んだ1、2位にも引き離され、「集中力が切れてしまった。もっとやれたと思う」と悔しがる。
小学生の時に遊びで縄跳びを始め、競技や大会があることを知って中学2年時から本格的に取り組んだ。クラブチームに所属する競技者も多いが、中学時代は野球部、高校では陸上部に所属する西嶋さんは、放課後や部活の休日などに、レベルが高い選手の動画を見ながら一人で練習。
昨年3月には、当時の世界ギネス記録の7重跳びに挑戦し、6人しかいない成功者の一人になった(ギネス記録は同7月、8重跳びに更新された)。
多くの人がやったことがあり、気軽に始められる縄跳びの魅力について、西嶋さんは「続けると、できることがどんどん増えていく。その過程が楽しい」と話す。