【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#45 あぜ補修

毎日寒いですね。移住してきた2017年の12月は特に寒く、体がついていかずにストーブをたいた部屋でも凍えて動けませんでした。親戚からのアドバイスで、首、手首、足首の「3首」の防寒対策などをして、満5年を経てだいぶ順応してきました。
田んぼの農閑期には原稿もなんだか地味だなと思いながら今回も地味です。なんと畔(あぜ)整備。
雑草対策のキモは水深です。深水をキープできる田んぼであれば、多くの雑草を防げます。ところが、自然農法の田んぼは、モグラの大好物であるミミズが多く、モグラの穴で畔がいたみます。その穴をネズミが縦横に走り、入り口をふさいでもいたちごっこです。水漏れにつながります。
田んぼと畔の仕切りに畔石の入っているところは石のつなぎ目だけ注意すればいいのですが、私の田んぼは2分の1ほどは土で畔塗りしています。そこで、この農閑期に畔板を設置しはじめました。
寒い信州でも暖かい日が何日かあります。最優先で野良に出ます。スコップでの作業が続きます。腰、背中も腕もパンパンです。疲れた時に気軽に温泉に行けるのも信州移住の大正解。
東京での仕事は、何だかギリギリでやっつけ仕事が多かったです。こちらで農家になってからは、遠いゴールに向かって少しずつ毎日、毎週とコツコツできるようになりました。小学校の朝の10分読書みたいですね。田植え前の水入れが楽しみです。